オートグラフのある書斎
ようこそ、ホームページにおいで下さいました。私は、音楽とオーディオが趣味のFUKUと申します。月日の経つのは早いもので、私がオーディオを始めてから50年を過ぎました。また、内容についても未熟な面がございますことをお許し下さい。日本のオーディオ文化は、日本独特の風土と人生と共にある。オーディオ文化は日本独特の風土の精神に生み出したる唯一のものであると感じている。私は、音楽もオーディオも特権階級のものではなく、あくまで、生活の中の音楽、生活の中のオーディオでありたいと思っている。激しく揺れ動く現代の社会にあってもつつましく、人間的にありたいからである。
私の人生の中で、小さな楽しみは、一日の仕事を終え、自宅のオーディオルームで、クラシック音楽を聴くという、豊かな趣味の時間を持てたことです。クラシック音楽ほど、楽しく、うきうきし、特にうっとりしたり、心の底から魂を揺さぶられるような感動を覚えたり、しみじみと人生を感じたりできるものは他にありません。私は、スピーカーはタンノイが好みで、タンノイ3LZ、タンノイヨークで10年間、国産タンノイオートグラフ(TEAC製)で30年以上、計40年間以上に渡りタンノイを聴いてきました。
今まで収集したLPとCDが二千枚を越えました。そのコレクションの中から、感動を覚える音楽との出会いを求めて、タンノイを中心としたオーディオ装置で日々音楽を聴いています。音楽好きの私にとって、オーディオによる音楽の再生は、人生の全ての教えが詰まっている宝の山を登ることと同じです。その醍醐味をじっくりと味わっています。
青春時代に、偶然聞いたグレゴリア聖歌のレコードが、私が今まで聞いたことのない音楽の響きと美しさに心を動かされ、このことがきっかけで、クラシック音楽の世界に入ってきました。バッハ以前の中世の時代に、このような素晴らしい音楽の世界があるかがわかり、フランス、スペイン、イギリス、ドイツの中世の音楽を随分と聴いてきました。最初は音楽を聞くだけだったが、だんだんと中世を探るようになり、音楽史を勉強しました。そしてヨーロッパの音楽の源流を探るところまで発展していき、ついに民衆の音楽の始まりは、フランスの十字軍の遠征による故郷に残した妻や恋人を慕って歌った、フランスのプロバンス州ランドッグ地方に起こった吟遊詩人にあることがわかってきました。詳しくは下記のページをごらん下さい。
音楽とオーディオの好きな方は、どうぞ、ゆっくりとごらん下さい。
2022年7月掲示板を改訂しました。
ごらんになりたいページをクリックして下さい。
5.手作りの小庭
8.オートグラフでバッハを聴く
9.オーディオで夢中だった頃
10.日立 HS−500のめざめ
12.湯布院の思い出
13.クォードの響き
14.シゲティ
15.ロサンゼルス
約20年間は、あまり装置をいじらず、じっくりとLPレコードを聞き込んできました。そして、オートグラフの大きな可能性を出すために装置のチューニングをしました。20年ぶりに新しい時代に対応したオートグラフにするために、構想に5年、機器集めに1年、それをチューニングするのに1年かかりました。しかし、苦労のかいがあって、ついに新しい時代に対応したオートグラフを完成させました。ここにきて、タンノイはやはり、奥が深いスピーカーだと思いました。オートグラフらしいの音は、まさに音楽を美しくかつ感動的に鳴らすのを聴けて、導入してよかったと思う。ともかく音が豊かで自然、多彩な音色、したたるような弦の美音、ちょっとスピードが遅い感じがあるけれど、クラッシックとかジャズを聞く分には、もう本当によい、クラッシック好きな人にとっては、オートグラフの音は、夢の再生音であろう。
19.カンノツィーターK−597の導入と調整
20.オートグラフの変化のまとめ 2010年、26年間使ってきた和風のリスニングルームを思い切ってリフォームしました。明るくさわやかなモダンな部屋を目指しました。音もリフレッシュし、これから音楽をゆっくりと味わい楽しんでいきます。リフォームで、音のバランスを取り直しました。CDやレコードを聞き比べてみました。ピリスの夜想曲のピアノの音が、深い響きを伴い転がるような弾みの音がします。ブルーノ・ワルターのオーケストラの弦の重なり合いが、実にみずみずしく、抒情的に鳴っています。オールニコレのバッハのフルートは、空気感を伴い、天上に昇っていくような伸びやかさがあります。ラクロワの弾く、クープランのクラブサンの響きが、初めて等身大の響きで聴こえ、中世の厳しさとたおやかさを伴い、心に切々と伝わってきます。目前で弾いているかのような臨場感です。ヨーヨーマのバッハの無伴奏チェロのなんと深くつややかな音でしょう。目の前で弦のこすれる音が聞こえます。ただただ豊かな響きに聴きほれてしまいます。バッハのマタイ受難曲は、神と人間の深い関係が描かれ、高い天井まで音と歌声が響き渡り、コーラスの響きも心地よい重低音であり、目の前に音のあふれる巨大な空間が見えてしまいます。敬虔な気持ちで聴けます。
23.音作りのポイント
美しい音を鳴らすスピーカーは多い。しかし、音楽を聴かせるスピーカーは、そう多くはない。私は、タンノイを鳴らすことで、私なりに、こつこつ音楽を楽しみながらオーディオをやってきました。まだまだ、世の中には、素晴らしいタンノイを鳴らしておられると方が多いとおもいます。これからも、また工夫してタンノイを鳴らし続けて、音楽を聴く人生のありがたさを味わうつもりです。音楽は、あらゆる芸術をつかさどるもの。人生とは、自分だけのハーモニーを奏でることなのである。すべては、音楽から生まれる。音楽は、神秘体験であり、すごさだと思う。生きながらにして、生まれ変われるような体験なのである。長く趣味のオーディオをやってきて、絵画、詩、小説など、多くの芸術がこの世界には存在する。しかし音楽は、他の芸術とは異なるように感じられる。生命の力に最も近いと感じられるのである。音楽の神ミューズが、直接降り立ち、命にかかわるもの、音楽を奏でること、音楽を聴くことは、本質的に生命の本質であると考える。クラシック音楽の美しさの効用とは、クラシックは、とても聴きやすいからなのである。音楽は構造自体が自然数から成り立っている。また、基本の音と倍音とが同時に鳴って、耳に心地よい響きになるようだ。それをオートグラフは教えてくれた。