24.オーディオは精神修養の場である

 先日、先輩がオーディオの音作りの中で、この音が良いかの判断に迷ったら「この音で楽しいか」どうかで判断しなさい。 多少の不満があってもよいが、あの音をもう一度聞きたいと思わせるような音を作らなくてはならない。それは音楽をしっかりと聞き込んで、はじめてわかってくることであると話しておられました。音作りは常に迷いが多いので、この言葉をしっっかりと実践していきたいと思っています。どうもここにオーディオの大切なものがありそうです。オーディオをやってきて、地道な音作りは、気長で一歩一歩音を作るというある意味では修養の場でもあるようです。

     



 CDプレイヤーの一体型とセパレートには、はっきりと音の違いがあるということがわかってきました。一体型には、なにかしら音に音楽以外の付帯音があるのです。この音楽以外の付帯音が、音楽再生の邪魔をするのです。セパレートには、この付帯音がありません。だから抜けが良く、ホールトーンの豊かな響きがあるのです。私は20年間一体型を使ってきました。そして今、やっとセパレートに取り組んでいます。
 CECのTL−1では、古い製品ながら、とても空間表現がうまいのです。ともかく音が自然であるのです。これを生かすのがビクターのDA−999というDACです。とてもなめらかであり、音に勢いがあるのです。このペアの聴かせる音は、はじめは普通の音でしたが、ゆっくりと聴いていけば、ボーカルに厚みがあり、やさしい響き、音楽的なのです。特に中低域のふくらみがとても心地良いのです。CDからでもこれほど素晴らしい音が聞こえてくるとわかった瞬間でした。この見事な空気感の再現と低域の厚みのある響きであり、この機器に出会えてよかったと確信しました。


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