5.手作りの小庭


                      手作りの日本庭園

朝久しぶりに早く起き、家の前の縁側に座りじっと庭を見ている。水がつくばいにたまり、その左後方に小さな灯籠そして、右に1本の椿、そして昨夜の雨で苔が深みのある緑色に輝き、私の目を引きつけてはなさない。

この小さな庭は、家族と妻の両親とで作り上げた小庭です。3年がかりで、じっくり仕上げました。1年目は石だけを買い、庭に置いたままにしていました。2年目は、槙と梅の木を買いました。3年目にして、これらの材料を用いて庭作りが始まりました。

庭は、落ち着いた静けさのある庭で、平凡だが、飽きの来ない庭にしたいと思っていました。そして仕事の休みを利用して、一家総出で、毎日少しずつ楽しみ、作り上げていきました。

そうして、やっと小さいながら我が家の庭が完成しました。全員揃って庭を前にしてお酒を上げ、神事を済ませました。こうして庭作りを通して妻の両親や自分の家族とふれあうことができてとても感謝しています。本当に人間は自然と共に生きていると感じました。 
               小さな日本庭園

   レコードをかけて 窓をあける

  新しい空気が すっと部屋の中に流れ込んでくる

  グレングールドの弾くバッハが聞こえてくる

  このピアニストの聴かせる偉大なバッハ

  それは 緻密で 美しく さわやかな

  まるで 自然の山々のようにすがすがしい

  あ〜ぁ 良い気持ち

  グールドのバッハはだんだん私をひきつけて離さない

  この小さな庭は 枯山水の庭で 

  小さいながら 石と苔を主体にした作りで

  つくばいの姿が 庭にとけこみ

  私達家族と妻の両親とで 出来た最高の庭である

  グールドのバッハが終わった

  そろそろ寒くなったので 窓を閉めることにしよう
    

友人が書いてくれた書

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