17.スピーカーのベース作り

  田舎のGRFさんの「私は25年物のGRFを草原を走る爽やかな風のような低域で聴いています」にあこがれ、また、ビックリマスダさんのウエストミンスター導入による具体的なアドバイスが随分勉強になりました。
 SPベースはできれば、堅い自然材が良いとアドバイスをもらい、たも集成材を使用することにしました。オートグラフの大きさを考え、9cm×100cm×100cmとして、しっかりオートグラフを制動できるものにしました。
 できあがったSPベースは、制作者の人柄を表しとても丁寧に作られており、角もカンナで処理してあり、心のこもったSPベースが完成しました。これを、自分で日本古来の自然塗料である「匠の塗油」を使用して塗装しました。塗装の要領は、はけで塗らすに、布に少しとりそれを伸ばして仕上げていきます。おかげでとても自然な塗装ができ満足しています。
 SPベースが出来上がりを見てみるとその大きさにびっくりしました。これを苦労して部屋のコーナーに置きました。どっしりとして安定感があります。早速、SPの下のキャスターを取りはずし家族総出で、SPベースの上に置きました。オートグラフを置いてみて、やはり、この大きさ厚さにして初めてオートグラフの制動ができると実感しました。
 さて、肝心の音ですが、今までSPベースをなぜ早く導入しなかったのか、とても悔やまれるほど、音が安定してきました。音がピラミッド型ですっきりと出てくるようになりました。初めは、直接SPベースの上にオートグラフを置いていましたが、どうしても低域があまりしまらないので、3点支持にすると改善できました。まだ、荒削りですが、いままでのオートグラフの欠点だった音のこもりを、このSPベースの導入でかなり改善できたと思います。その音の変化にすっかり驚いています。アンプを変えるよりも効果がありました。



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