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                       23.音作りのポイント


 私の理想とする音の条件をまとめてみました。


   1.ボリュームを上げていってもうるささのない、低歪であること。

   2.ジャズ、クラシック向きといったジャンルに偏りがない音。

   3.奥行きが感じられ、スピーカーの後ろに空間が見える。

   4.楽器や演奏者の周りの空気感まで表現でき、演奏者の熱気が伝わる音。

   5.オーディオを忘れ、音楽に没頭できる音。

   6.豊かで厚みがあり、実在感のある音。


 しかし、現実には、私のオーディオ力と今の装置では、到底難しい音作りであると思ってきました。このような理想の音を、恥ずかしいながら出そうと願っていたのです。そして、性懲りもなく僅かな小遣いの中から、機器を買い換えたり、ケーブルを買ってきました。でも、たしかに、一部は良くなるのですが、なにか足りない音なのです。


   ・すっきりと鳴っているかと思えば、倍音が少なく弦の潤いがない音なのです。

   ・豊かで見事な管弦楽の響きであると感じるが、どうも低域の過剰の響きなのです。

   ・一部は良くなるが、全体がうまくいきません。ボーカルの声がどうもおかしい。

   ・JAZZは、シンバルの音が実に素晴らしい。しかし、クラシックの弦がきつく感じている。

 そこで、良い音を出すには、これからどうすれば良いかを考えてみると、次の課題がわかってきたのです。どうやら、自分の音作りの方向が間違っていたようです。そこで、新たな視点で音作りをしたみました。それは、


   ・器械をあれこれ変えているうちは、いい音がでない。

   ・器械の性能を100%出し切ることに専念する。

   ・システムのうち1つでも変えたらゼロからの再スタートと覚悟する。

   ・音の変化を見るときは1箇所だけ変える。

   ・木を見て森を見ずに陥らないために、常にベース(基本)を意識して全体のバランスをみる。

とうことが、わかってきました。どうやら、良い音の糸口が開けてきたようです。

 

                      


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