2.オートグラフを鳴らすアンプ

オートグラフを魅力的に鳴らす為のメインアンプは、常々倍音が豊かであり弦をつややかに聴かせるものにしたいと思っていました。そのようなアンプを探すと、何と北九州のカンノ製作所の作成したウエスタン300Bの真空管を用いたアンプで、しかもパーマロイのトランスを使っていることがわかりました。出力はわずか8w+8wながら高能率のオートグラフのために、このメインアンプしかないと思い、思い切って購入しました。

結果は予想どうりで、実にバイオリンやチェロの音色が実に生々しく、チェンバロやリュートのバッハの作品がタンノイとの相乗効果で、心に響く音楽をしっとりと聴かせてくれます。オートグラフには、最良の伴侶と思っています。

真空管メインアンプ トランス結合300Bシングルアンプ 8W+8W

真空管プリアンプ マッキントッシュC−22

オートグラフに使うプリアンプは、マッキントッシュのC−22と決めていました。じっくり探して程度の良いオリジナルを手に入れました。さっそくメインアンプの300Bにつないで聴きました。全く予想通りの音が出てきました。じっくり聴きこんでいくと、高域が実に爽やかで春風が吹き抜けていくような素晴らしい音が、オートグラフから聞こえてきます。さらに味わいがあり深さのある再生音に魅せられています。

この組み合わせの聴かせる音は、もう単純にスピーカーから出ている音ではありません。これは、オートグラフいうスピーカーの音ではなく、正にコンサートホールのそのもののようです。これからは、もう装置のことに惑わされずに音楽に没頭できる組み合わせが誕生しました。

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